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  • 執筆者の写真espicule

宮古島椿の実の収穫


宮古島の椿を育てている次郎農園の次郎さん。 我が家の高校3年の息子が収穫のお手伝いに行ってきました。 椿の実の収穫は、ずっと腕を上にあげていないといけなくて、 しかもとがった枝の中に手を入れてもぎ取るので、 大変な作業だったそうです。

次郎さんの農園では、宮古島初のコーヒー豆やマイヤーレモンという、レモンとグレープフルーツの間のような、さわやかな甘みのあるレモンも作っている。 息子は椿の収穫もしたけども、レモンも収穫したそうです。 台風の後に行ったのですが、レモンは半分以上地面に落ちていたと息子が帰ってから教えてくれました。 珈琲豆も、かなり落ちてしまっていたと。実は去年もコーヒー豆はほとんど台風で地面に落ちてしまった。 椿の実はとても丈夫なので、台風でも平気だったと次郎さんは言っていましたが。 今年の台風14号の後、次郎さんに電話をしてみたら、いつも明るく、元気でギャグばかり言っている明るい次郎さん(たしかもう75歳くらい)が「コーヒー豆は半分以上落っこちた」と。私が椿の実は大丈夫でしたかと聞くと「椿は。。。」と言って、言葉が消えた。

とても饒舌でなんにも細かいことは気にしない次郎さんが、言葉に詰まった。 「椿の実も風でだいぶ落ちましたか?」と聞くと。 「。。。。うん。落ちた。」

一昨日はお取引先に営業仕事でおじゃましてました。 「宮古島は今年はさすがに台風の風が尋常でなくて、椿の実もかなり落ちてしまったそうで。。。」と話しながら、なぜか涙があふれてきてしまった。

そう話すとき、次郎さん、言葉に詰まっていたなと。 1年育ててきて、さぁ収穫だと思っていたところに、あんなにすごい台風が来て。 どんな思いで台風の中、レモンや椿やコーヒー豆のことを思っていたのかなぁと。 風が止んで様子を見に行ったときに見えた光景はどんなだったのか。 あの電話で、いつも笑顔の次郎さんが言葉に詰まったのは。。。

そうか。すごくつらかったんだろうなぁと。 営業先でものすごく次郎さんの思いがわかってしまって、しばらく涙が止まりませんでした。

でも。 元々たくさん植えてあるから。収穫しきれないくらいたくさん生ったから大丈夫だと。

次郎さん、そう言ってました。 息子に地面に落ちてしまったレモンを段ボールひと箱持たせてくれたそうですが、さすがに重すぎて減らしてもらったそうで。 それでも山のようなレモンのおみやげをジュースにして。

宮古島のパワーをもらって! がんばって椿オイルを、たくさんの人に紹介しようと心に誓うのでありました。

ただ仕入れて売るという仕事が小売業なわけですが。 こうして作る人のことを思いながら、誰かに届けたいと思って物を売れるのは。

商売人として最高に幸せなことだなぁと思います。

物を売るって実は、人と人をつなぐことなのだと思います。

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